はるこが描く酒と恋には酔って然るべき。
酔っぱライターの江口まゆみさんが監修されている
日本酒をこよなく愛する30代女性を主役にした漫画になっています。
32歳 営業部で働くOLの藤井松子は美味しい食事と日本酒を愛す女性。
そんな松子が年下の後輩や同じ趣味を持つ伊達に振り回されながらも
日本酒漬けの日々を送るストーリーとなっています。
日本酒の知識が豊富で読んでいるだけで日本酒が飲みたくなる日本酒漫画
お酒やひとりの時間をこよなく愛する人
最近恋愛ご無沙汰だなぁって人
新しい趣味を見つけたいなと人に
こちらの漫画を処方します!
※漫画をおすすめする上での若干のネタバレが含まれる可能性がございます。
「酒と恋には酔って然るべき」あらすじ
32歳 営業部で働くOLの藤井松子は
毎日大好きなカップ酒を飲む時間に癒されながら穏やかな毎日を送っています。
ただ足りないのは愛?
恋の相手がいたら良いなぁと思うけども、今の生活に満足していることもあり
特に婚活にも力を入れず日々を過ごしています。
そんな中、年下の同じ部署の後輩 今泉と急接近。
だけど恋愛になることを想定して生きていないから、今泉からのアプローチもスルーしてしまう松子。
少し遅れて、これは恋愛に発展するかも!?と意識した頃には彼の気持ちは少し離れ
すれ違ってしまい、結局今泉は違う部署の女性とお付き合いをスタートさせてしまいます。
そんな中出会った、松子と同じく日本酒を愛する35歳の伊達。
同じ趣味があるからこそ、デートを重ねお付き合いすることになったけど
ハイスペックで人と仲良くなることが上手だからこそ
元カノとの連絡が途切れていなかったり
よくさし飲みする女友達がいたりとお付き合いの中で悩むことも盛り沢山で!?
更に、伊達と付き合う中でも、ちょっかいを出してくる今泉に心が動いてしまうこともあり!?
そんな松子の恋模様と実際に日本各地で販売している日本酒を紹介しながら
物語は進んでいきます。
酔っている最初の時は楽しめていた恋愛も
酔いが覚める頃の現実と向き合うと色々な問題が出てきます。
振り回しているのは松子かも?
年下の今泉に翻弄される松子ですが
日本酒に夢中になりすぎて、今泉の気持ちをスルーしてしまっているのは実は松子だったりもします。
今泉のはっきりしない態度も悪いは悪いですが
まさか相手が自分に好意があるとは思ってもいない松子は、おばちゃん叩きしたり
本音が混じる言葉を茶化したり、もうともかく今泉が引くくらい恋愛脳になかなかなれない松子。
多分、松子が恋愛脳だったらこの漫画1話で終わる。w
でも、この松子の感じめちゃくちゃわかる。
恋愛と離れていたりすると、まさか自分にこんなことが起こるはずもない。
と思って初めからシャットダウンしてしまった経験ありませんか?
または好意を感じたとしても勘違いかな、とかどうせ違うだろと自分から蓋をしてしまう気持ち
めちゃくちゃわかる、、。
今、ぐいぐい気持ちを伝えてくる人よりも今泉のような分かりづらいアプローチしてくる男性多くないですか?
だからこそ、松子の気持ちわかる人多いと思う。
美波はるこ男子が好き
作者であるはるこ先生は美波はるこという名前でも活動されています。
美波はるこという名前、実はある界隈ではとても有名。
そう美波はるこ先生はTL界の重鎮とも言える存在!
TL好きなら美波はるこを知らない人はいないと思います!
美波はるこ先生の作品に出てくる男性はもう本当に魅力的で。
例えば、この今泉。感情が分かりやすく憎いところもあるけれど
松子にアピールする様子とか、いつもは無表情なことが多いのに酔うと笑い上戸なところがめちゃくちゃ可愛い。
そして松子の恋人 伊達も顔良し、人当たり良しのハイスペック男子だけど
寝相が尋常じゃなく悪かったり、朝が弱かったり思わずキュンとしちゃう要素が盛り沢山。
なんだろう
ザ恋愛漫画に出てくる現実じゃありえないようなスペックや性格の男子とは違って
現実にいそうでキュンとさせてくる男子が、30過ぎの私にはクリティカルヒットでした。
日本酒を見る目が変わる
四季を愛する日本が誇る日本酒。
だからこそ日本酒には季節ごとの味わい方があって
更にご当地ごとに、その地の美味しいものに合わせて作られています。
松子はともかく日本酒を愛しているからこそ、
日本酒のイベントは欠かせません。
日本酒ってたくさん種類があるけど吟醸酒と純米酒くらいの違いしか正直分かりませんでした。
だけど、原材料が違っていたり造り方にこだわりがあったり、使われるお米の精米歩合が違ったりと
ともかく奥が深い。
松子が一つ一つのお酒を丁寧に説明してくれて、更には合うおつまみも紹介してくれるものだから
ともかく今すぐ日本酒が飲みたくなる。
でも日本酒って度数が強かったり、独特の風味だから苦手という人も多いと思います。
でも作品の中には多くの日本酒が飲めない人、苦手な人も登場します!
そんな人たちに向けた、飲みやすい日本酒や洋酒に近いテイストの日本酒、度数が低いものまで
教えてくれる松子は本当に尊い。
ただ日本酒として飲むんではなく
ダシ割りにしたり、ウィスキーを足したりと日本酒にある程度詳しい人でも楽しめる
飲み方をたくさん提案してくれます。
季節を感じることができる日本酒は、
仕事の席でも役に立つことが多いかも!?
日本酒好きを増やす布教本のような漫画だと思っています!
はるこが描く酒と恋には酔って然るべきをご紹介しました。
新型コロナウイルスの影響もあり家飲みやひとり飲みの機会が増えた人も多いですよね。
ひとり飲みって慣れないとなかなかしないけど、松子のひとり飲みが楽しそうで「やってみようかな」と刺激される人も多いと思います!
この漫画を読むとひとりの時間の楽しみ方も学べるかも?
もちろん、ストーリーも共感できるので
恋愛も日本酒も楽しめる、まさに恋にも酒にも酔える美味しい漫画
晩酌のお供に
寂しい夜に
ぜひ手にとってみてください♪